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SFTSウイルス

5月から,マダニの持つSFTSウイルスによる重症熱性血小板減少症候群の発症数が増えてきます.ヒトではこれまで主に西日本を中心に見られましたが,2021年には静岡や千葉など東日本でも確認されました.イヌやネコでの発症も同様の地域で見られます.

 

国内では,イヌ,ネコ,チーターでの発症が確認されでいます.イヌでは感染しても症状が出ない(不顕性感染)が多いようですが,ネコの場合は2019年109件が確認されその60%が重症化して命を落としています.

主な症状は,発熱,食欲不振,元気消失,嘔吐黄疸などですが,異変を感じたら早めに獣医さんの診察を受け,血液検査で確かめ処置をしてもらうことが大切です.

 

現在はマダニの寄生を防ぐことでしか予防できず,発症してからの対処療法しか治療法がありません.マダニ予防効果のある虫除けスプレー(イヌ,ネコそれぞれに安全なものは限られますが,使用後に外から帰ったらすぐ洗い流す)を使用したり,定期的なブラッシングやシャンプーをして,こまめに体をチェックしてあげてください.

 

詳しくは以下のページをご参照ください.

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」

厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp